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2010年 01月 25日
バラガン
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ワタリウム美術館へ「ルイス・バラガン邸をたずねる」展を観に行きました。
最終日ということもあってか建物の外まで長蛇の列。
人ごみが苦手なわたし・・
ワタリウムでこんなにギュウギュウな展覧会ははじめて。
バラガンの人気を少し甘く見ていたようです。
もちろん私の中でも3本の指に入る尊敬すべき建築家。
ここで引き返すわけには行かない。がんばれ、わたし。
のんきに最終日に来てしまったことを少し悔やみながら
進まない列にすっぽり埋まってひなたぼっこ。悪くない、日曜日の昼下がり。

今回の展覧会、はるばるメキシコからオリジナル家具などが運び込まれて
ワタリウムがまるまるバラガン邸に様変わりという、なかなか面白い会場構成。
偶然にもワタリウムとバラガン邸リビングの寸法がほぼ一緒だったのだとか。
図面でみるより体感する方が断然スケール感がイメージしやすいから、
リアルな空間の取り方を味わえる今回の展覧会はなかなか興味深い。

じつをいうと、バラガンといえばギラルディ邸な私。
バラガン邸がメインのこの企画にはさほど興味はありませんでした。

私のバイブル的一冊、齋藤裕著「CASA BARAGAN」の中で出会った
不思議な浮遊感ただよう美しい写真。それがギラルディ邸のプールの空間でした。
あまりに美しい色彩と光の芸術的な空間に、当時ものすごく衝撃を受けたのを覚えています。
以前、安藤忠雄が会場構成を担当して話題を集めた、
東京都現代美術館で開催された「ルイス・バラガン展」。
こちらの展覧会ではギラルディ邸の黄色の廊下、
ダイニングルームのプールが再現されていました。
奇抜な色彩とメキシコの強い光を想像すると、
もっと強く明るいエネルギッシュな空間をイメージしていました。
しかし、その空間は、とても静かな空気の流れるやさしい空間でした。

あのすばらしい色彩感覚にとても影響を与えた人物がいました。
骨董品を開いていた画家のチューチョ・レイエスです。
バラガンは自分の建築に使う色やその配分、テキスタイル、装飾品など、
チューチョ・レイエスにアドバイスを求めていたといいます。

そのチューチョ・レイエスの絵が、今回のワタリウムに集結していました。
バラガンが過ごした自邸には、晩年の傑作ギラルディ邸にたどり着くまでの
たくさんのルーツが詰まっていました。
建築家の自邸をのぞくと、その暮らし方にその人の思想や生き方を垣間みます。
家は暮らす人を映す鏡なのですから。
やはり建築って面白いと思うのです。

by miomio0208 | 2010-01-25 12:55 | art|芸術


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