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2012年 03月 13日
MY WAY
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ジャン=ミシェル オトニエル マイウェイ展 @原美術館
(撮影OKでした!)

「美は、悲しみや喪失感と表裏一体」と語り、
硫黄や鉛、蜜蝋、水などの可変性のある素材で、
うつろいゆく素材の姿と自身の人生観を重ね表現された作品たち。

色彩鮮やかなガラスでできた造形物は、
光や周りの環境を顕著に取り込み、
まるで生き物のように、無限に姿を変えつづけます。
ひとつのガラス玉の中に広がる無限の世界が、
数珠のように無数に繋がりループしていく。
それは、
何かの衝撃で儚く砕け、また溶かされ別の姿に生まれ変わる・・
再生や循環を繰り返すガラスという素材の姿とも重なって見えました。


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一見、ポップで可愛らしく女の子が大好きな世界。
絵本から飛び出した夢の世界を描くガラス作家なのかと思っていました。
実際、会場は子どもたちで溢れていて、
カワイイね。こんなベッドにしたいね。と目を輝かせていました。

けれど、その見た目とはうらはらに、
何か憂いのようなものを感じました。
初期の頃の作品の姿(けっこうグロテスク)や、
背景にある思想や概念に触れるうちに、
決してポップでカワイイ世界を描いたものではないことがわかりました。
生と死、自由と苦悩、美と官能・・
さまざまな思いや概念が結晶したオトニエルの世界、
とても、とても美しかったです。


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「ラカンの結び目」という作品たちは、
フランスの精神分析家ジャック・ラカンの理論から着想したもので、
想像、象徴、現実という3つの概念の輪を示しているそう。



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「涙」これまでの作品を小さくして閉じ込めたものなのだとか。



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「秘密の箱」
窓からの景観と溶け合って、昔からそこに鎮座していたかのよう。
ふたを開けたら窓のそとの“秘密の花園"へと続いていて欲しい。



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まず作品名にぐっときました。
「黒は美しい」
どの色もそれぞれに美しいけれど、
その中でも黒(と白)はすべての色を内包する完璧な色。
やはり黒は美しい・・

by miomio0208 | 2012-03-13 20:21 | art|芸術


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